ガーデニング

アクアテラリウムを始めました

こんにちは、Lineaです。
前回の更新からまた2ヶ月も空いてしまいました。

前回ゲーミング苔ハウスを作りました。
それがこの2ヶ月の間にアクアテラリウムに進化してしまった(?)のでその記事になります。

動機

前回までの苔ハウスでM5Atomで加湿器を自動制御することで苔への水やりを自動化したつもりでした。しかし、1ヶ月ほど経つと苔がだんだんと枯れ始めてきてしまいました。
自動加湿は使用している水槽が密閉式でないことや大きさから、使用しているUSB加湿器の能力では湿度を保つため、実際にはほぼ常時稼働させる必要がありました。そのため、1日で加湿用のボトルの水を使い切ってしまうのですが、ふと水の補充を忘れた際にすぐ乾燥してしまい苔の調子を崩してしまったようです。

結局のところ毎日の水補充が欠かせないため楽して世話するという当初の目的は失敗してしまいました。苔も枯らしてしまったのでやり直しをするとなった際に、元々テラリウム向けの水槽なのでこの際と思いアクアテラリウムに挑戦することにしました。

アクアテラリウムとは

アクアテラリウムとはそもそもなんぞやというと、水中と陸上の2つの要素を持ったアクアリウムの通称です。
陸上だけの環境を再現したものがテラリウムと呼ばれ、アクアリウムとかけ合わせた造語になります。

自分が購入した水槽はこちらですが、メーカーの公式サイトでも上のようなアクアテラリウムの例が掲載されています。この例のように水位を低めにして水の浸からない陸上部分が作られているのが特徴です。陸上部分には苔や観葉植物などを植えて水辺の環境を立体的に表現できる点が魅力的です。

コンセプト

始めるにあたって材料の購入のために水槽内の地形レイアウトのコンセプトを考える必要がありました。
自分は、公式の例を参考に、付属のフィルターの吐出口から滝のように水が流れることをコンセプトとしました。
また、Youtubeのテラリウム動画などを見ていて壁面を苔で覆うスタイルをやってみることとしました。

材料準備

決めたレイアウトのコンセプトから近所のホームセンターにて以下のものを購入しました

  • 水槽に入るサイズの流木
  • 風山石500g
  • 溶岩石500g
  • 水槽用砂利砂500g
  • ウレタンスポンジマット

流木はレイアウトのメインとなるように太めのしっかりしたものを選びました。
石については滝部分は灰色の風山石で涼しさを、それ以外の部分は多孔質な溶岩石で植物や苔が絡みやすいのでないかと選んでみました。
また、壁面に苔が取り付けられるようにウレタンスポンジのマットを用意してみました。

材料は用意したのですが、ここで流木にはアク抜き作業を行う必要がありました。そのまま流木を水槽に入れてしまうと木のタンニンが水に溶け出して茶色い水になってしまうそうです。これを防ぐアク抜きのために重曹水を張ったバケツに流木をつけて置く作業を1週間行う必要がありました。(しかも実際には不十分…)
専門のアクアリウムショップではアク抜き済みの流木が売っているようなのでそちらを購入すればすぐにレイアウト作業にかかれたのですが、盲点でした。

レイアウトづくり

流木のアク抜きが終わったのでやっとレイアウト開始です。
流れとしては以下のように進めました。

  1. 砂利砂を敷く
  2. ろ過フィルター外周、水槽壁面にスポンジマットを貼る
  3. フィルターを設置する
  4. メインの流木を配置する
  5. 流木に合わせて石を置いたり、スポンジマットに貼り付ける

2のスポンジマットの貼り付けには耐水タイプの両面テープを使用しました。水に浸かると生物への影響も心配だったため、水に浸からない高さでテープを貼り付けています。フィルターにもスポンジマットを貼り付けるのはYoutubeの動画を参考にしたのですが、後の工程でフィルターに石を貼ったり、苔を引かっけることができ、プラスチック部分を隠すことができました。

3、4ではサイズの大きな物を設置するのでここでレイアウトの基本構成が決まりました。フィルターから出る水が流木を伝って流れることを想定して流木を配置しました。ここで後悔した点は、水槽に設置する前にバケツなどでフィルターから水を流して、実際にどんな流れになるかを確認するべきでした。水槽に水を入れて流した際には苔なども一通り植えた後だったので修正が難しく小手先で対処することになったので、早いうちに確認しておくのがいいです。

5では空いた地面や、スポンジマット部分に適度に石を配置していきました。フィルターの吐出口の直下は滝をイメージして風山石を敷き詰めるように貼り付けました。また、壁面には溶岩石を貼り付けて立体感を出してみました。

植栽

植物は前回の苔ルーム作成時に購入したものが余っていたのでそれを使って壁面などに植えてみました。壁やフィルターに貼ったスポンジの繊維の穴に苔の葉を引っ掛けることで壁に植えることができました。
苔だけでは変化が少ないので観葉植物のパキラなども岩や流木の隙間に植えてみました。ハイドロカルチャー用の観葉植物は水に根が使っても大丈夫なものが多いので、アクアリウム水槽に植えても問題ないそうです。

ここまで来るとジオラマを作ってるようで作業が楽しくなてってきますね。お陰で写真撮るのを忘れがちになるのですが…

注水と水草設置

陸上のレイアウトができたので水を入れます。この時点では魚などはいないの普通の水道水をドバドバ入れていきます。その後、フィルターを動かして滝の流れを確認したのですが、そのままでは思ったより水の勢いが無く、流木まで水が流れませんでした。対策としてスポンジマットを細く切ったものを吐出口に置き、水の流れを誘導して勢いをつけるようにしました。

水中部分がそのままでは寂しく感じたので、アクアリウムショップで水草を買って入れました。
今回入れたのはバナンプラントという水草で、名前の通りバナナの房のような形をしています。見た目に特徴がありサイズも大きくないので小さい水槽でも圧迫せず程よいサイズ感で気に入っています。
また、ウィローモスという苔状の水草も合わせて入れてみました。こちらは流木に被せるように設置して、流木が苔むした感じを出すようにしてみました。

この状態でアクアテラリウムの地形は一旦完成しました。ここですぐに魚など生物を投入することは良くないそうで、水の中の濾過バクテリアなど環境が馴染むまで待つ必要があります。目安としては数週間から一ヶ月ということなので万全を期して週1で水換えをしつつ1ヶ月待つことにしました。

水質の安定を待って2週間ほど経った頃、水槽の壁面に小さな物体が張り付いて動いているのを発見しました。よく見てみると小さな貝のようです。どうやら購入していた水草に卵が付着していたようでそこから生まれたものと思います。調べてみるとこういう形で知らない内に貝が入ってくることはよくあるそうです。何はともあれこのアクアテラリウムの動物第一号はまさかの謎の貝ということに…

生体投入

注水から一ヶ月が経過したところで、謎の貝はさらに孵化したのか数匹は見かけるようになりました。貝が元気にやっているあたり水質は問題なさそうなのでいよいよ魚などの生体を投入することにしました。
今回、投入する生体は「白メダカ」×3、「ミナミヌマエビ」×3としました。

この2種類を選んだ理由としては日本原産種で低水温でも耐えられるという点です。いわゆる熱帯魚は南米などの魚のため、25℃あたりをキープする必要があり、冬場はヒーターが必須になります。しかし、小さい水槽にアクアテラリウム形式で流木などをヒーターを設置できる余裕を考えずに配置してしまい、ヒーターを入れられるか不安がありました。その点、日本原産のこの2種は冬でも室内ならヒーター無しで生きられるということで選びました。

「白メダカ」はメダカの改良品種で体色が真っ白な点が特徴です。メダカながら熱帯魚のような目立つ色合いに惹かれてこちらのメダカを選びました。白いと言ってもアルビノのように病弱ではなく普通のメダカと同様の体質な点も飼いやすそうで選びました。
余談ですがメダカの品種改良は今ブームらしく他にも様々なメダカがアクアリウムショップに並んでいました。中にはラメ入りと称した光沢を持つメダカもいてもはやメダカには見えないものもいました(が高い…)

ミナミヌマエビは日本に生息する体長3cm程度の小さなエビです。水槽内の余分なコケやゴミを食べて掃除してくれるということで、水槽環境の安定にも貢献してくれます。そこも魅力的なのですが、小さな脚で何やらツマツマ食べ続けている姿がなんだか可愛いので入れることにしました。

その後

メダカとエビを入れてから3週間ほど経過しましたが、今のところ全員生存していて環境は問題なさそうで良かったです。

メダカは元気に泳ぎ回っています。餌やりの際は凄い勢いで餌をつついているのでその姿を見るのは結構楽しいです。3匹のうちオスとメスが混ざっていたようで、しょっちゅうオスがメスにちょっかいなのか求愛なのか追い回しています。その後メスが産卵までするようになりました。仲はいいのでしょうけどメダカのイチャコラ見せつけられるのもなんだかなぁ…

エビは入れてみると意外と行動的で流木や水草に張り付いてツマツマ食べるだけでなく、泳いだりもしていて可愛いです。体が小さくて透明なので背景に紛れやすく見つけるのが大変なので、見つからないときはちょっとヒヤヒヤします。数回陸に打ち上げられていたこともあったのでそういった事故が起きないかは心配です。ちなみにこちらも1匹卵を抱えるようになっていました。

動物第一号の貝ですがこちらはその後、続々と増えていき今では数え切れないほどに増えてしまいました。どうやら最初の貝から繁殖しているようです。たまに貝が2段重なってプロレスしてる時があるんですが交尾…?

そんなこんなで1っヶ月足らずで水槽の生物がすべて繁殖行動をしているという状態ですが、これは環境がいいっていうことで喜べばいいんだろうか…増えすぎても狭いので困りますが今後に期待です。

植物の方は以前の苔ハウスに引き続き、自動加湿システムを復活させました。ただ、やはり水槽の開口部からすぐ乾燥するので、日に一度は霧吹きで水をやらないとすぐ茶色くなってしまいます。苔をメインにするなら普通の密閉水槽のほうがやっぱり良かったかもしれないですね。とは言え水面からの蒸発もあるので以前よりはシビアではなくなったと思います。
観葉植物の方は水耕栽培状態ですが調子を崩すこともなく安定しています。水やりがいらない点ではこちらは相性が良かったと言えるでしょう。

技術的な面では照明管理や自動加湿システムの改善などもあるのですがそれはまた次回のネタにしたいと思います。
それではまた

投稿者

Linea
本業はゲームプログラマー プログラミングやIT系の記事を書いていきます アイコンは愛車のシトロエン DS3です

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